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2013年08月23日

失われていく風景

ご予約の合間に入った一本の着信。番号を見てみると【011】の市外局番。「オヤ・・・?」と出てみると札幌の業者さんからの電話でした。

用件は広告の営業に関する電話だったのですが、懐かしさも手伝って担当の方とつい話しこんでしまいましたね。最近の札幌の様子をうかがうと僕が在住していたころと比べて驚くほどに変化が起こっているようです。

そんな驚きの変化の一つとして札幌駅前の西武デパートが現在は無くなってさら地になってしまっているとのこと。大学生の時分にはよく訪れていたのでとても寂しく思いました。

失われていく風景
google mapより転載


札幌西武は初めて札幌を訪れた時からその赤レンガの建物がとても札幌の風景とマッチしているような気がして強く印象に残っていました。ツタのからまったたたずまいがまた情緒があって、とても好きな風景だったのですが・・・。

失われていく風景


以前にストリートビューを見たときには気がつかなかったのですが、こうしてよく見てみるとシャッターが閉まっていることに気が付かされます。閉店したのはいつのことなのか全く気が付きませんでしたが、シャッターの張り紙とテナントに商品が陳列されていないところから見ても恐らくこの画像自体、閉店後の撮影なのではないでしょうか・・・。

失われていく風景
ストリートビューで建物をぐるっと回ってみましたが、寂しいものですね・・・。

失われていく風景
併設されていたロフト。本屋や文房具、地下のアイス屋などよく訪れた思い出があります。

失われていく風景
連絡通路をのぞむ小道。静岡出身の僕としては、こんなスポットにも【札幌】を感じたのを覚えています。

失われていく風景
街灯にも雰囲気があったのですが・・・。

失われていく風景
ショーウィンドゥと出入り口であったところにもシャッターが下りてしまっています。

失われていく風景
このブルーのシャッターの向こうに確かアニエスbのテナントが。
初めて札幌を訪れたときに増えた荷物をまとめるためにバッグを買った思い出があります。


思えば札幌を去ってから10年近い歳月が流れていることになります。10年前を思い出してみれば祖父母はまだ健在であったし、僕自身もまだ大学院生・・・。年をとるわけですね・・・。10年は風景も人も変えるには十分な時間なのかもしれません。

以前にストリートビューを見た時から「なんだろう?」と気になっていた札幌駅前のメインストリートで大規模に行われていた工事は地下街を作っていたのだそうで、現在は札幌から大通(雪祭りの会場になる場所です)が地下でつながったのだとか。

失われていく風景
こんな感じに長距離にわたって道路が工事中なのが気になっていたのでした。


僕が学生の頃には大通まで行こうと思ったら徒歩か地下鉄しか選択肢がなかったために、冬場は電車賃をケチって所々が凍結した歩道を恐る恐る移動したものですが・・・。現在は冬場でも地下をスマートに移動できるっぽいですね。「札幌駅から大通まで地下でつなげてくれないかな~(´Д`)」と学生の頃はよく思っていたので何だかうらやましいです(苦笑)

・・・現在はまだストリートビューにて札幌西武を確認できますが、いずれ現在の風景に更新されてしまうでしょうね。自分の思い出まで失われていってしまうようで妙に寂しいです。

考えてみればこれまでの人生、どれだけたくさんのものが変化したでしょうか。経験、居場所、役割、人間関係、知識、記憶、などなど・・・。

どんなに時間がたっても、記憶から失われていく風景があっても「それでも今が最高」と思える人生でありたいと願います。

はふーん


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Posted by ちよ父  at 02:24 │Comments(0)今日の父

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